金属アレルギー対応の指輪のデザイン・人気ランキング
「金属アレルギー対応の素材で、どんなデザインができるの??」
「人と違う個性的なデザインを求めているわけではなくて、実際に人気のあるデザインが知りたい。」
そのようにお考えの方に向けて、現在から遡って実際にご注文いただいた1000組のリングを統計し、人気のデザインランキングをまとめてみました。
それぞれのアレンジの解説も合わせて書いてみましたので、どうぞご参考にしてみてください。
目次
【人気1位】 究極のつけ心地の丸み
制作数:375

圧倒的なダントツ1位の人気が、このTOKYO DIAMONDが誇る、”究極のつけ心地の丸み”のデザイン。これは統計を取る前から分かっていました^^
金属アレルギーの心配がないことに加え、着けていることを忘れさせてくれる究極のつけ心地は、7年ほどかけて磨きに磨き上げ完成しました。
ジャストフィットのサイズに合わせると、着けた瞬間にフッと重みが消えるような不思議な感覚に驚かれる方も多いです。
デザインに悩むなら、この”究極の着け心地の丸み”をおすすめします。
あとはタンタルにするのかハフニウムにするのかは実際に見比べて、サイズと、お好みのボリューム感も、確かめにお越しください。
以下の作例1は細身にお作りしています。作例2のサンドブラストによるツヤ消し仕上げも渋くてかっこいいですね。作例3のようにハフニウムにダイヤモンド1点を石留めしても端正ですね。
【人気2位】 メビウスの輪
制作数:134



幾何学命題である”メビウスの輪”を、はじめてリングのデザインにしたのが2010年のお客様から頂いたご要望から。当時、結婚指輪のデザインとしてメビウスの輪はありませんでした。
リボンを一回ねじってつなげる”メビウスの輪”の形状を、彫刻的に削り出して、指輪のデザインとして仕上げました。
以来、さまざまなアレンジのバリエーションが生まれました。
以下の作例1は、メビウスの輪の形に丸みをつけたアレンジです。作例2はメビウスの輪のネジリの脇にダイヤモンドを1石、そして男性リングは逆向きのネジリです。全体的に丸みをつけたアレンジも加えています。作例3は端面と側面で仕上げを切り替えしています。男性リングは端面が鏡面研磨・側面がサンドブラスト仕上げ、逆に女性リングは端面がサンドブラスト仕上げ・側面が鏡面研磨です。
【人気3位】 発色
制作数:113



タンタル、ハフニウム、ジルコニウム、ニオブの4種類の金属が、金属アレルギーの心配がないのは非常に安定な”不動態”の性質によるものですが、この不動態の膜の厚みを緻密にコントロールすることで、鮮やかな発色が起こります。
それぞれの金属で、美しく出る色や、色落ち具合も異なるので、それをデザインに活かすのも面白いところです。
以下の作例1は、ジルコニウムのトロピカルブルーの発色です。作例2はタンタルリング内周に刻印した文字の中だけにパープルの発色を施しています。作例3はにオブのグラデーション発色です。
【人気4位】 平打ち
制作数:96



シンプルな平らなリングを平打ち(ひらうち)と言います。
丸みのあるリングよりは角があるので着け心地的には、両脇の指とのアタリを感じますが、シャープでスッキリした印象を与えてくれます。着け心地は、厚みを薄くすることで解決もできます。
以下の作例1は平打ちの形状にヘアライン仕上げでシャープな印象を強調しています。作例2はサンドブラストのタンタルと鮮やかな発色の組み合わせ、作例3は平打ち形状の外角に面取りを入れて鏡面を輝かせています。平打ちのリングには四角い石(このリングではバゲットカットのダイヤモンド)を留められることも特徴です。
【人気5位】 ウェーブ
制作数:91



波のように曲線的なデザインです。
波の山と谷の位置関係、波の高低差、回数、あとはネジリや石留めなどの正面の意匠を波のどの位置に持ってくるかなど、さまざまな印象にアレンジできます。
以下の作例1は波を正面側に寄せることでV字を強調しています。2つのリングがぴったり重なるように波の高低差も調整しています。作例2は正面側に寄せたウェーブの正面にダイヤモンドを留めています。作例3は波の山と谷の中間に正面を持ってくることで”∞”のように見えるデザインです。(文章と二次元の写真では説明が伝わりづらいですね笑。お打ち合わせでは実物をご覧いただきながら説明させていただきます)
【人気6位】 ネジリのデザイン
制作数:79



柔らかい印象に仕上がるネジリの入ったデザインも人気です。
ネジリというカテゴリーでまとめてみましたが、実際はネジリの幅や、回数、ネジリ方の違いで、様々な印象に仕上がります。
同じくネジリの入ったデザインとしてメビウスの輪のデザインがありますが、このネジリのデザインは内周だけに発色を入れることが可能です。(メビウスの輪は外側と内側の境界線がないので、内周だけに発色は不可)
以下の作例1は、ストレートでシンプルな1回のねじりです。作例2は、ウェーブと組み合わせ、ダイヤモンドも石留めしています。作例3は、12回のネジリを作っています。内周にはブルーの発色も入っています。
【人気7位】 鎚目(つちめ)
制作数:67



金槌で叩いて、テクスチャーを付けた加工を鎚目(つちめ)と言います。
以下の作例1はタンタルの鎚目とピンクゴールドの鎚目です。素材が変われば鎚目の印象も変わりますね。作例2は鎚目の上からサンドブラストを施してツヤ消しの鎚目に仕上げています。作例3はメビウスの輪の側面部分にだけ鎚目を施しています。
【人気8位】 リング外周のなだらかな凹みのあるかたち
制作数:55



リング外周の滑らかな曲線が、スッキリとした印象を与えてくれるデザインです。
この形状の特徴は、リングの幅いっぱいの大きさの石を留められるところです。細身のリングでも、しっかりダイヤモンドが輝くところが人気です。
以下の作例1は、石留めを行なわないパターンです。潔いシンプルな印象です。作例2はブルーダイヤモンドを留めています。作例3はダイヤモンドを敷き詰めてエタニティリングに仕上げています。
【人気9位】 ライン
制作数:48



ラインも特徴を与えてくれます。
上の写真画像はタンタルのビビッドなブルーの発色を、センターラインに入れています。ラインの中の色は、摩耗に晒されないので色が長持ちするのも特徴です。
以下の作例1は、スクエアな形状に平らなラインです。作例2は、「究極のつけ心地の丸み」のベースにナナメのラインが輝いています。作例3はナナメのラインを境目にしてツヤ消し仕上げと鏡面仕上げのコントラストを作っています。
【人気10位】 波の彫刻
制作数:42



波の模様を、手作業で削り出して作ったデザインです。
鏡面に磨き上げても美しい輝きの波になりますし、ツヤ消しと組み合わせてもいい雰囲気に仕上がります。
以下の作例1では、穏やかな長い波長の波がいいというご要望を受けて、切れ目のない長い波を削り出してお作りしました。作例2は波の彫刻の合間にダイヤモンドが輝くようにお作りしています。作例3は全体的に角が立たないように丸みをつけながら削り出した波の彫刻です。
【人気11位】 プリンセスハグ
制作数:32



四角形のプリンセスカットダイヤモンドを、リングの幅いっぱいにスマートに留める、この”プリンセスハグセッティング”という石留め方法を開発して以来、とても人気をいただくようになりました。
以下の作例1では、リング内周のロイヤルブルーと組み合わせています。作例2は、ブルーダイヤモンドのプリンセスカットを留めています。作例3がもっとも最初期のプリンセスハグセッティングです。
【人気12位】 素材の切り替え
制作数:30



別々の金属を組み合わせることで、金属の色の違いをデザインに取り入れています。
以下の作例1は、タンタルとオレンジゴールドの組み合わせを内外で互い違いにしたペアです。作例2はゴールドとグレートーンのチタンと黒色のタンタルの3色です。作例3はゴールドの三日月をタンタルのベースのリングに象嵌(ぞうがん)しています。
【人気13位】 リング外周に図案の刻印
制作数:10



リング外周に、図案を刻んで作ったデザインです。
それぞれの作例の詳細ページをご覧いただくと、元々の図案の画像も掲載していますが、平面上で描いた図案をレーザー彫刻でトレースしてデザインを作っています。
以下の作例1では、古代の文字をモチーフに刻んでいます。作例2ではサクラの花びらの図案とピンクダイヤモンドを組み合わせています。作例3はクロコダイルのウロコの模様を手描きで描き起こして彫刻しました。
【人気14位】 多面体
制作数:9



最近にお作りし始めたものなので、それほど数は多くなりませんでしたが、この多面体のデザインも最近人気です。
上の写真画像や、以下の作例1は、規則的なパターンで面を刻んだ形です。作例2はザクザクとランダムに面を刻んで、そのままヤスリ目のままの仕上げがラフでかっこいいですね。作例3はランダムに削り出した上でリング内周には鮮やかな発色を組み合わせています。
以上、
統計をまとめて、写真画像をまとめていて、自然の中に置かれた指輪の写真が美しく、改めてどれも愛おしいなと思いました。
幸せな方々の、幸せな指輪を、こうやって作らせていただいて、本当に幸せだなと思います。
このコラムの執筆者
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