バナジウムのターゲット材から作った結婚指輪
バナジウムを持ち込んだら、指輪にしてもらえますか??
という、お問い合わせをいただき、非常に面白そうだったので、オーダーメイド制作をお受けいたしました。
バナジウムは、タンタルやニオブと同じV族の金属で、金属アレルギーの心配がほとんど無く、かつ切削加工が難しい点でもタンタルやニオブと似ています。
一方、ジルコニウムは、チタンやハフニウムと同じⅣ族の金属。金属アレルギーの心配がないのはもちろん、特殊な処理によって美しい色に変わる不思議な性質を持っています。
そんなバナジウムをリングの外側に、ジルコニウムをリング内側に組み合わせて、ジルコニウムには美しい青色の発色を施しています。
持ち込んでいただいたバナジウム材料は、ターゲット材として使われていた大きな塊だったのでレーザーでリング形状に切り抜いています。
最後に、同じく持込んでいただいたロシア産のダイアモンドを石留めして、完成しました。
非常に手間と工数がかかって出来たものなので、やりがいのある一件となりました。
こんなふうに、思い入れのある材料をお持込みいただいて、世界で他のどこにも無いストーリーをかたちにすることも大歓迎です。
☆お客さまのコメント
「4月にあきらめ半分で廣瀬さんにメールを送り、半年後、
こんな素敵な指輪が私たちのもとに来るとは思ってもいませんでした。
無理難題を次々と浴びせかけ、大変な思いをさせてしまいすみませんでした。
でも、廣瀬さんの悪戦苦闘のエピソードを思い出すと、より指輪に愛着が沸いてきます。
夫婦で一生大切にしていきたいと思います。
本当にありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願いします。
またお世話になるだろうと確信しています。」
バナジウム×ジルコニウム オーダーメイドリング
¥318,000(材料持込み、税込み)
世界でたったひとつのオーダーメイドの指輪の注文は、こちらをご覧下さい。
→ https://tokyo-diamond.jp/order/
これまでに、行ってきた実験的な試みの数々は、こちらをご覧下さい。
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タグ:発色
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