ピアスで耳が赤くなる。原因は何?

ピアスをしていて耳が赤くなった場合、細菌感染や金属アレルギーなどが原因で炎症を起こしていると考えられます。

特にピアスは金属アレルギーが起こりやすいアクセサリーですので、今回はピアスによる金属アレルギーについてお伝えしたいと思います。

アクセサリーを身につけると、金属アレルギーを発症して赤み、かゆみ、かぶれなどが出ることがあります。

汗や体液の働きで溶けだした金属が体内に入り、タンパク質と結合してアレルゲンに変質します。免疫細胞がそのアレルゲンに変質したタンパク質を攻撃することで、アレルギー症状が起こります。そして、この免疫細胞は、一度アレルギーを起こした金属(によって変質したタンパク質)を覚えているため、その金属に触れるたびにアレルギーが起こるようになります。

ピアスは皮膚に穴を開けるため、金属が体液に直接触れ、常に濡れていて溶け出しやすいので、アレルギーを起こしやすく、またアレルギー反応もほかのアクセサリーよりも強いものとなりがちです。



どのような症状が出るか

症状の出方には個人差がありますが、一般的に以下の症状が見られます。

・かゆみ・かぶれ
初期症状として現れるのはピアスの周りかゆみ、かぶれです。

・炎症
ピアスホールの周辺が赤く腫れて熱を持っているような感覚になります。

・発疹・水疱
赤い細かな班点が生じ、水ぶくれのようになります。

・化膿
耳たぶがただれ、黄白色の膿(うみ)が出てきます。

このような症状があれば、金属アレルギーが疑われます。放置していると悪化していきますので、すぐにピアスは外した上で数日しても症状が緩和しなければ、医療機関を受診することをおすすめします。



ピアッシングの後に注意

ピアッシングの後、通常は1カ月半ほどで開けた穴の部分に皮膚が形成されて、きれいなピアスホールが完成します。これを上皮化といいます。

上皮化する前のピアスの穴は傷を負った状態ですので、感染に弱く、皮膚トラブルが起きると、上皮化するのが遅れてしまいます。そうすると、ピアスの金属が体液に触れている時間が長くなり、その結果金属がイオン化しやすい状態も長く続くこととなります。

そうなるのを防ぐために、まず、ピアッシングは医療機関で行うことをおすすめします。皮膚科や形成外科で行うと衛生環境も整っていますし、医療用のピアスをファーストピアスとして用いるので、金属アレルギーの心配も少なくなります。また、上皮化までのケアについてもサポートしてくれます。



素材選びは慎重に

ピアスは、ネックレスや指輪など、ほかのアクセサリーよりも、素材に注意して選ばなければなりません。

市販のピアスは、アレルギーを起こしやすい金属で作られているものが多いので注意してください。

アレルギーを起こしやすい金属とは、汗や体液に溶けてイオン化しやすい金属です。

具体的にはニッケル、コバルト、スズ、水銀、パラジウム、クロム、鉄、アルミニウムなどです。

逆に起こしにくいものは、チタン、タンタル、ジルコニウムなどです。

プラチナ、金、銀なども金属アレルギーは起こしにくいのですが、製品になっているものには別の金属が合金として混ぜられていることが多いので注意が必要です。

おすすめは純チタン・オールチタンのピアスですが、チタンピアスと銘打っている商品の中には、オールチタンではないアイテムが数多く市販されていますので、注意が必要です。例えばサージカルステンレスにチタンメッキを施したものだったり、キャッチやヘッドなどパーツの一部がチタンでないものも多く見かけます。

サージカルステンレスは、医療用途のステンレス合金なので比較的安全性は高いのですが、合金の構成要素は鉄とニッケルとクロムとモリブデンなので、金属アレルギーの原因になりやすいニッケルやクロムが含まれています。過敏な方は避けたほうが賢明です。

他、シルバー(銀×銅合金)、真鍮(銅×亜鉛合金)、洋白(銅×ニッケル合金)、ロジウムメッキ、金メッキ、と表記されたものは、避けるべきです。



アレルギーは誰にでも発症する

金属アレルギーが発症するまでの時間には個人差があり、数時間でかゆみがでる人もあれば、今までは大丈夫だったのにある日突然発症する人もいます。妊娠出産後に体質が変わって金属アレルギーの症状が出るようになったという報告もお聞きしたりします。

金属アレルギーのメカニズムは解明されていますが、そもそもの根本的な原因については、環境なのか、ストレスなのか、あるいは摂取した金属が許容範囲を超えたら発生するのか、など諸説あってまだ解明されていません。

そして、一度アレルギーを発症してしまったら、その体質は元に戻らないと言われています。

また、金属アレルギーは、食物アレルギーでは有効な、少しずつ摂取して慣らす免疫療法(減感作療法)は、効果がないとされています。(そういう意味で金属の蓄積が原因ではと言われます)

しかし、金属アレルギーは原因となる金属を取り除くことで症状はなくなりますし、食物とは違って原因となる金属を取り除くことは難しくありません。

トラブルが起きた際は、身につけた金属をすべて外して様子を見れば、金属アレルギーであれば症状は収まってゆくはずです。


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