金属アレルギー対応のレアメタルの指輪のサイズの決め方

今日は、指輪のサイズ決めのお話です。

大体、どこの宝飾品のお店でも指輪のサイズを計測してくれますが、指輪の場合、サプライズで渡したい場合もあったりしますし、宝飾店に行く時間が取れない、あるいは行くのが煩わしいなどの理由もあったりします。

そこで、サイズ決めについて、すべての方法を網羅的にまとめておきたいと思います。

合わせて、弊社で扱う金属アレルギー対応の特殊なレアメタルの指輪のサイズの決め方もお伝えさせていただきます。



そもそも指輪のサイズとは?

指輪のサイズのサイズというのは、日本国内では統一規格になっていて、「○号」というように表されます。

女性リングなら7号ぐらいから13号ぐらいの方が多いですし、男性リングなら13号ぐらいから19号ぐらいの方が多いです。

この号数は、リングの内径寸法を元に決めれていて、7号=内径15mm、10号=内径16mm、13号=内径17mm、19号=内径19mmとなります。1号あたり0.33mm刻みになっています。

ちなみにヨーロッパでは、リングサイズは周長で表されたりします。周長はヒモを指に巻いた時の長さなので、55mmとか60mmというサイズ表記になります。

ですので、海外ブランドだとややこしい時がありますが、日本国内では「○号」という場合は、どこで測っても同じ統一規格となります。



サイズの誤差は、どれぐらいまで許容できる?

さて、サイズが合っていない指輪は、どれぐらいまで合っていなくても大丈夫なのでしょうか?

1号の差は、内径で0.33mmの差なので、わずかな違いです。

1号違うぐらいでしたら、多少のキツさやユルさがあっても着けられなくはない程度です。どちらかというと、キツくて入らないよりは、ユルくても入るほうがいいという感じでしょうか。

実際、安価なアクセサリーだと、1号飛ばしのサイズバリエーションしかなかったりします(サイズバリエーションはそれだけ在庫になってしまうというのがリングを商品にする難しいところです)。

ただ、ずっと着け続ける結婚指輪の場合は、ユルいと何かの弾みで取れて失くしてしまう心配が出てきますし、キツい指輪は圧迫感を常に感じるのはストレスです。ジャストフィットがやはり心地良いです。

ちなみに弊社TOKYO DIAMONDでは、基本的に全ての指輪はオーダーメイド(またはセミオーダー)で、1つずつお作りするので0.25号単位でサイズ調整をして、ジャストフィットにお作りしています。0.25号というと内径にして0.08mmですので、髪の毛一本分ぐらいのほんのわずかな違いです。ただ人間の感覚というのは精妙なもので、この違いが絶妙の心地良さになることを着けている方はお分かりいただけていると思います。



指輪のサイズの測り方 シチュエーション別

指輪のサイズの測り方を、思いつく限り書き出してみると、次のようになります。

●リングゲージ(リングサイズ計測具)で測る
 ・宝飾店の店頭で測る
 ・東急ハンズのアクセサリーコーナーに置いてあるリングゲージを使う
 ・リングゲージをアマゾンで購入する
●ヒモやテープで測る
●手持ちの別の指輪を手掛かりに決める
●指の太さに定規を当てて推し量る


それぞれ、詳しく書いてゆきます。

【リングゲージ(リングサイズ計測具)で測る場合】
リングゲージ

この方法が、一番、正確に計測ができます。

リングゲージなら1号刻みで計測ができるので、10号ではキツいけれど11号ではユルい場合は、10.5号というように決めることもできます。

宝飾店の店頭なら、だいたいどこでも快く、無料で計測してもらえます。ただ、気を遣う、売り込みされる、などの煩わしさもあることは確かです。

その場合は、東急ハンズのアクセサリーコーナーに置いてあるリングゲージを使って計測するのもいいかもしれません。この方法なら対面しなくてもいいです。

また、宝飾店やハンズまで足を運びたくない場合は、リングゲージはネットでも手頃に手に入ります。この→<サイズゲージ>Amazonで400円程度で購入できます。もちろん寸法は正確です。他メルカリでも「リングゲージ」で探せばたくさん見つかりますし、使用後に別の方に譲ることもできます。

ただ、リングゲージの難点は、サプライズのプレゼントにならないことです。おふたりで揃って購入する結婚指輪(ペアリング)には向いていると思います。



【ヒモやテープで測る場合】

指にヒモやテープを巻いて、1周の長さを測る方法です。

この方法なら、例えば、相手が寝ている間に測るなど、うまく出来るならサプライズのプレゼントにも使えます。

ただ、リングゲージに比べると、正確性が下がります。

例えば、ヒモの長さが1ミリ違うだけで、直径は約0.3mm変わるので、1号分の差が出ることになります。

ちなみに、TOKYO DIAMONDでは、リング完成後にサイズ直しを無償でさせていただいております。ただ、デザインによってサイズ縮小とサイズ拡張それぞれ、できる場合できない場合などありますので、ヒモの長さでサイズを測った場合は、ヒモの長さをお伝えいただければ、その後のサイズ修正を加味したちょうど良いぐらいのサイズをご提案させていただきます。この場合はご相談ください。



【手持ちの別の指輪を手掛かりに決める場合】

この方法も有効です。うまく出来るならサプライズのプレゼントにも使えます。

その指輪を送って(お持ち)いただけるなら、かなり正確に決められますし、その指輪の内径を<ノギス><リングサイズ棒>で計測して寸法でお伝えいただいても大丈夫です。

注意点としては、指を間違えないことです(笑)。また右手の薬指の指輪は、左手には少し大きい場合などもあります。(利き手の指の方が少し太い傾向があります)



【指の太さに定規を当てて推し量る場合】

他、指の太さに定規を当てて推し量る、など、それを手掛かりにサプライズのプレゼントを用意することは可能です。

この場合も、TOKYO DIAMONDでは、リング完成後にサイズ直しを無償でさせていただいております。ただ、デザインによってサイズ縮小とサイズ拡張それぞれ、できる場合できない場合などありますので、測定した寸法をお伝えいただければ、その後のサイズ修正を加味したちょうど良いぐらいのサイズをご提案させていただきます。ご相談ください。



レアメタルの指輪は、サイズ縮小の方がしやすい

最後に、弊社で扱う金属アレルギー対応の素材の指輪のサイズの決め方もお伝えさせていただきます。

金属アレルギーの心配がない、タンタルやハフニウム、ジルコニウムというレアメタル素材の指輪は、サイズを小さくする調整はしやすく、サイズを大きくする調整はしづらい、という傾向があります。

これは、特殊な鍛造加工でサイズ調整を行なうからです。サイズを小さくする場合は絞り加工によって、かなり自由自在に調整ができます。サイズを大きくする場合は延ばす際に壊れてしまう場合があります。これらもデザインによりますので、ご相談いただければと思います。

サイズを小さくするほうが簡単なことから、サプライズでお渡しする場合などは、1〜2号程度大きめに制作をして、お渡し後にサイズをジャストフィットに調整すると、ずっと心地よくつけてもらえる指輪が実現します。


以上となります。

ジャストフィットで心地よいから、ずっとつけられる、ずっとつけてもらえる。そのために、独自に開発と改良を重ねた鍛造加工。

サイズ調整のアフターフォローこそ、オーダーメイドの良さだと思います。



このコラムの執筆者


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