イリジウム -究極のジュエリー素材、イリジウムの7つの魅力を紹介

イリジウムで結婚指輪を作りたい!
と、お思いでしょうか??
弊社TOKYO DIAMONDを見つけていただきまして、まことにありがとうございます!
TOKYO DIAMONDでは、2010年に純イリジウムの指輪を作る技術を確立し、以来、オーダーをお受けしてイリジウムの指輪を作り続けてきました。
純イリジウムの指輪を制作できるのは、世界でもたった2社のみ。とりわけ、きめ細やかなオーダーメイドで純イリジウムの結婚指輪を作れるのは、世界でも弊社のみです(もう一社はアメリカの会社さんです)。
そこで今日は、これまでにお作りしたイリジウムの指輪のデザインを紹介しつつ、イリジウムの魅力をお伝えしたいと思います。
目次
イリジウムの魅力は7つ
1.美しい白色の輝き。
2.宇宙で最も重い密度。経験したことがない重みです。
3.全物質中で最高の耐食性。まったく変色しません。
4.宇宙で最も希少な、物質としての珍しさ
5.恐竜を絶滅させた巨大隕石に含まれていたイリジウムのお話
6.プラチナの6倍以上の硬さ
7.金属アレルギーになりにくい安全性
それぞれの魅力を、実際の作品写真とともにご紹介したいと思います。
どうしてイリジウムの指輪を作れるのはTOKYO DIAMONDだけ??
まず、イリジウムは融点が2466℃と非常に高く、熔かして成形すること(=鋳造加工)ができません。
プラチナなら融点は1769℃なので、その温度に耐えられる型(=二酸化ケイ素の埋没材)が存在するのですが、イリジウムの融点には耐えられないのです。鋳造ができなければ通常のジュエリー制作技術が役に立ちません。
イリジウムは、特殊な焼結加工と熱間鍛造加工で成形します。
それに加え、イリジウム材料の原価がものすごく高く、この原価率はジュエリーのビジネスとして成り立たないレベルです。
TOKYO DIAMONDでは、技術だけでなく、店舗家賃や広告費をかけない制作に特化した工房直営のスタイルを取ること、そして情熱(意地?気概??)によって、イリジウムの結婚指輪を提供し続けています。
それでは、イリジウムの魅力を見てゆきたいと思います。
【魅力1】美しい白色の輝き
イリジウムはプラチナと同じ、白金族(はっきんぞく)の仲間の金属です。白金族の中でもイリジウムは、とりわけ明るく輝き、プラチナを超える美しさです。並べて比べてみるとプラチナのほうが僅かに黄色味を帯びていることが分かります。
シンプルなデザインにイリジウムの美しい輝き



ペアで¥826,200(税・送料込み)
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素材そのもので美しいイリジウムは、シンプルなデザインでも十分な見応えある仕上がりになります。肌理の細かい地金なので、鏡面仕上げに透明感があり、非常に美しいです。
イリジウムの白色を異種金属との組み合わせで強調



右:イエローゴールド×イリジウム×ピンクゴールド 幅3mm
オーダーメイド(ペアで) ¥650,000(税・送料込み)
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こちらは、異なる金属と組み合わせて、金属の色そのものを活かしたデザインです。ゴールドとの色合わせも華やかで美しいですし、チタンやタンタルなどのダーク系の色合いの金属との組み合わせも、これもまたかっこいいです。
タンタルの黒と、イリジウムの白のツートーン



タンタルベースにイリジウムを組み合わせ 幅2.5mm(左)と幅3.0mm(右)
ペアで¥813,240(税・送料込み)
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こちらはタンタルとの組み合わせです。タンタルは全金属中で最も黒い金属なので、イリジウムの白とのツートーンカラーが特徴的です。
【魅力2】宇宙で最も重い密度
イリジウムの密度(比重)は22.5とオスミウムと並んで全物質中で最も重い元素です。その重すぎる密度のせいで地中のマグマの中を沈んでゆき、地球上のイリジウムは地球の核付近に集まってしまっていると推定されています。そんなイリジウムは地球深くからの熱水の噴出に乗って産出します(熱水鉱床)。
イリジウムの指輪を手に持った方は、その重さに驚きます。代官山工房ではイリジウムの指輪を実際に触れていただくことが可能です。
左右逆回転のメビウス・ツインリング



ふたつで¥1,301,040(税・送料込み)
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幅7ミリ、しかも肉厚で、イリジウムのずっしりとした重量感を堪能できるリングです。左手と右手それぞれにつける逆回転のメビウスの輪を、ツインリングとしてオーダーいただきました。
宇宙を摑んでいるような着け心地



¥498,000(税・送料込み)
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幅広で、しかも肉厚。仕上げも粗い荒らし仕上げで、お作りさせていただきました。まさに宇宙を摑んでいるような自信に溢れたような着け心地だと思います。
重量感を感じられるスクエアな形状



男性リングは外イリジウム×内Pt900-Ir100、女性リングはイリジウム
ペアで¥695,520(税・送料込み)
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なるべく削る量を少なく、重量を残すように、ブランクリングからほとんどそのままスクエアな形を残すように磨き上げたレアリングです。
【魅力3】全物質中で最高の耐食性
イリジウムの耐食性は、金や白金を超える全物質最高。酸にもアルカリにも溶けません。
1500度を超える高温中でも耐食性を保つので、産業用途として半導体に用いる人工サファイアの高純度結晶を作成する容器(坩堝)として用いられます。この用途はイリジウムを超える耐食性の素材は存在しないので、替わりになる素材はありません。
当然、日常の環境では、サビも変色もくすみも起こりません。
永久に変わらない美しい地金



リング内周には、オリジナル刻印
ペアで¥882,360(税・送料込み)
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素材の美しさだけで、リングが美しい。しかも不変。生涯、愛でることが出来る結婚指輪に仕上がります。
優美な曲線の彫刻のデザイン



ペアで¥803,520(税・送料込み)
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イリジウムの成形加工は、ダイヤモンド工具を使って削り出して行ないます。そして研磨もダイヤモンドペーストを使って磨き上げ、仕上がったイリジウムはずっと美しいです。
【魅力4】宇宙で最も希少な、物質としての珍しさ
そもそもの存在度が低い上に、地球上では核付近に集まってしまっているため、取り出すことができません。非常に希少な金属なので、指輪の形で純イリジウムの塊が存在すること自体が奇跡に近いことです。
20年前なら技術的に実現していないですし、逆に何らかの理由でもし弊社が作ることができなくなったら手に入れることは非常に困難になります。価格についても、結婚指輪として成り立つ現在のような価格で実現するのが、いつまで続けられるかは分かりません。
大袈裟に煽っているように聞こえるかも知れませんが、作っている私自身が正直にそう感じています。
仕上げの違いによる表情の変化を楽しむ



ペアで¥854,280(税・送料込み)
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鏡面に磨き上げた部分、荒らし仕上げの部分、綾目ヘアライン仕上げの部分、イリジウムは仕上げによって様々な表情を見せてくれます。色々な方向から移り変わる表情を楽しむためのデザインです。
純イリジウムと純ハフニウムのコンビネーション



外側:純イリジウム、内側:純ハフニウム、ともに幅3.0mm
ペアで¥714,960(税・送料込み)
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希少で高価なイリジウムなので、ハフニウムを内側に履かせてコンビネーションリングとして仕上げました。ハフニウムとイリジウムで濡れ角が違いから(ハフニウムは超撥水性です)、水滴のでき方が違うのが観察できますね。
【魅力5】恐竜を絶滅させた巨大隕石に含まれていたイリジウムのお話
このイリジウムの由来のストーリーに共感する方もいらっしゃいます。
地球に存在するイリジウムは地球の核付近に集まっいるため地表ではほとんど見つかりません。しかし地層の中で唯一、高濃度でイリジウムが含まれる地層があります。この地層はK-Pg境堺と呼ばれます。爬虫類時代の中生代白亜紀(独: Kreide)と、哺乳類時代の新生代古第三紀(英: Paleogene)の間の地層です。
このK-Pg境界には世界中の地層でイリジウムが高濃度で含まれるので、恐竜の絶滅は巨大隕石の飛来が原因だったと結論付けられています。巨大隕石に含まれていたイリジウムが衝突の衝撃で粉塵になって舞い上がり、地球を覆う雲になって降り積もった地層と、恐竜絶滅のタイミングが重なるのです。
弱肉強食の恐竜時代から、共存共栄の哺乳類時代へのパラダイムシフトを象徴するような金属です。
生物学と化学のどちらでも重要なイリジウム



ペアで¥791,640(税・送料込み)
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こちらのペアリングをご注文になったのは、生物の教師をされている奥さまと、化学の教師をされている旦那さまのおふたり。生物の進化の歴史でも、化学においても重要な物質ということで、どうしてもイリジウムの結婚指輪がいい!とご注文いただきました。
イリジウムとダイヤモンド、究極の婚約指輪



¥10,000,000〜(ダイヤモンドのグレードに応じて)
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天啓を象徴するようなイリジウムと、地球の恵みを象徴するようなダイヤモンドを組み合わせ。
【魅力6】プラチナの6倍以上の硬さ
イリジウムは、プラチナや金などに比べて、非常に丈夫です。ビッカース硬度という硬度指標ではHV400前後と、プラチナ900のHV60前後と比べて6倍以上の丈夫さです。純粋な状態でこの硬さです。ちなみに純プラチナの硬度はHV30前後しかありません。
レリーフ彫刻を削り出す



¥750,000(税・送料・試作代込)
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非常に硬いイリジウムは、ダイヤモンド工具を使って削り出して成形します。削り出す作業は非常に骨が折れますが、出来上がったイリジウムリングは、とても丈夫です。
キズに強い丈夫な輝き



ペアで¥858,600(税・送料込み)
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透明感のある美しい鏡面は、傷に強く、ずっと輝き続けます。
【魅力7】金属アレルギーになりにくい安全性
ほとんどの酸やアルカリに不溶のイリジウムは、金属アレルギーの原因になることはほとんどありません。
しかも純粋な状態で硬くて丈夫なので、混ぜ物をする必要がなく、混ぜ物に金属アレルギーが出てしまうような心配もありません。
*稀にイリジウムに金属アレルギー反応が出てしまうような過敏な方もおられるようです。そのような方タンタルやハフニウムを選んだほうがいいと思います。
自由自在のデザインで、安全な着け心地



ペアで¥781,920(税・送料込み)
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金属アレルギーの原因になりやすいパラジウムは、イリジウムの指輪には含まれません。純度100パーセントのイリジウムは非常に安全です。
ずっと見ていても飽きのこない美しさ



ペアで¥806,760(税・送料込み)
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少し落ち着きのある綾目ヘアライン仕上げのイリジウムも美しいです。ずっと心地よく着けられるのは幸せいっぱいですね。
まとめ
以上、イリジウムのジュエリー素材としての7つの魅力
1.美しい白色の輝き。
2.宇宙で最も重い密度。経験したことがない重みです。
3.全物質中で最高の耐食性。まったく変色しません。
4.宇宙で最も希少な、物質としての珍しさ
5.恐竜を絶滅させた巨大隕石に含まれていたイリジウムのお話
6.プラチナの6倍以上の硬さ
7.金属アレルギーになりにくい安全性
を、16の制作例と併せてご紹介させていただきました。
イリジウムが金属の中でも特別なグループである白金族に属し、しかもその白金族の中でも最も特別、もっと言うと全元素の中のキングオブキングであることが分かるかと思います。
イリジウムの指輪を制作して、お届けできることを誇りに思います。
どうぞ、ご注文や指輪を選ぶ際のご参考にされてください。
他にも、TOKYO DIAMONDで扱う11種類の素材は、こちらで一覧にまとめています。
→ 11種類の結婚指輪の素材一覧
このコラムの執筆者
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