夏にピアスをあけるのはNG!?かゆみや赤みが出やすい理由

夏にピアスをあけるのはNG!?かゆみや赤みが出やすい理由

ピアッシングにトラブルはつきものです。回避するために、できることはやっておきたいものですね。

ところで「夏にピアスを開けるのはNG」というのを聞いたことはありませんか?

夏になると髪を束ねたり、アップにしたりする女性が増えてきます。そうなるとピアスを付けて耳元を彩りたくなるものです。また長期の休みのうちに、ピアスホールを完成しておきたい学生の方もいらっしゃるのではないでしょうか?

その一方で、夏のピアッシングに対する不安の声も聞こえてきます。「夏にピアッシングをすると化膿しやすいのでしょうか?」などという疑問もネットなどで見られます。本当に夏場のピアッシングは避けるべきなのでしょうか?



ピアスをあけるのに適さない季節は?

ピアッシング直後のピアスホールは、いわばただの傷です。ピアスを外すと自然に治癒していき、ふさがってしまいます。

しかし 1カ月以上ピアスを外さないでいると、ホールは皮膚に覆われピアスをはずしてもふさがらなくなり、ピアスホールが完成します。

ピアッシングからピアスホールが完成するまでの間は、皮膚トラブルの起きやすい期間です。

それでは、トラブルの発症は季節に左右されるのでしょうか?

結論からいえばピアッシングに限っていうなら、季節は関係ありません。ネックレスや指輪による金属アレルギーは、汗をかく夏に発症することが多いです。それは汗で溶けだした金属イオンが体内に入りこむことが原因だからです。

しかし、ピアスによる金属アレルギーの場合は、金属が傷口の体液に触れてイオン化することによって起こります。これは汗をかく、かかないに関係なく発症する可能性があります。

ただ、プールや海に行く方は夏のピアッシングはやめておいたほうが良いでしょう。

ピアスホールが完成しないうちにプールに入るのは衛生上よくありません。とはいっても、冬場はしもやけ、春は埃っぽいなど、ピアスにとってマイナス要因は夏に限らず存在しますので、その時々に適切なケアを行う必要があります。



季節よりもその後のケアが大事

ピアッシングは、基本的にどの季節に行なってもかまいません。

進学、就職などのタイミングで春に行う人もいれば、夏休みに開ける人もいます。自分の誕生日やクリスマスにピアスをプレゼントされ、それをきっかけに開けるという人もいるでしょう。

ただ、ピアスによるトラブルを避けるために、ピアッシングの前後に気をつけたいことはあります。

まず、アレルギーの心配のある方はパッチテストを受けて、体質に合わない金属を把握しておくことが大事です。

たとえば以前、ネックレスでかぶれたことがあるような場合、ピアスでもアレルギーを発症する可能性が高いです。

同じ金属を使用すると反応が起こります。また、パーマやヘアカラーはピアスホールが完成しないうちはやめておいたほうが無難です。

必要であれば、ピアッシングの1週間前までに行っておくことをおすすめします。直前に行うと、髪に残った薬液が、シャンプーをする時に傷口を刺激するおそれがあるからです。

ピアスで金属アレルギーや感染症を起こさないためには、その後のケアも大切です。具体的にはどのようなケアを行えばいいかというと、まず開けて3日間はなにもせず安静にしておきます。

触れたり動かしたりなど、刺激を与えるのはNGです。その後、痛みもなく順調に回復しているようであれば、ケアの開始です。

従来の方法としては、消毒をするのが一般的でしたが、消毒液にかぶれることがあるため、最近では使用しない場合もあります。

ファーストピアスをつけたままで、ピアスホールとその周りを毎日シャワーで洗って汚れを溜めないようにします。ピアスホールが完成するまでは通常1カ月以上かかります。

耳たぶの薄い人で1カ月、厚い人で1カ月半など、個人差があります。その間は、ファーストピアスはつけたままで、前後に動かしながら洗います。そのためにも、ファーストピアスはポスト(軸)が長めのものを選んでおくと便利です。



夏にアレルギー症状を悪化させないために

以上のように、ピアッシングの前の準備と後のケアをきちんと行えば、夏のピアッシングも問題ないといえます。

しかし、金属アレルギーなどの皮膚トラブルが夏に悪化してしまうことはあります。

夏の肌は汗により細菌が繁殖しやすい状態になっており、かゆみや赤みが発生することがあります。掻いてしまうと傷口に細菌が繁殖し、化膿することもあります。

また、汗をかいたあと、ピアスのまわりが蒸れているのを放置しておくのもトラブルの元です。

さらに夏は紫外線によるダメージも心配されます。傷口には汗も水分もよくありません。汗をこまめに拭きとって清潔を保つこと、シャワーの後の水分をよく拭き取ること、直射日光を避ける対策をとることなどを心がけておくと良いと思います。



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