40:20PR熱電対を熔解・鍛造して制作した白金ロジウム合金の結婚指輪

”廣瀬様
この度はお世話になります。
●●と申します。
かつて金属工学を専攻していたこともあって金属全般、特に貴金属の中ではロジウムに憧れを持っております。
ジュエリーではWGへのメッキでよく目にするロジウムですが、メッキではなくてこれを含んだ合金で指輪を作れないだろうか…?と考えていたところ、純ロジウムの指輪を作成したとの貴社記事にたどり着き、大変興味を持っております。
ただ、さすがに純ロジウムはハードルが…と感じる中で、過去の作成例として特に気になったのが、R熱電対を利用したPt-Rh 13%の指輪です。
上記の作成例を元に考えたのですが、もう少しRhの比率を上げた熱電対による指輪の作成は可能でしょうか。
具体的に申し上げますと、B熱電対(+側 Pt-Rh 30%)ですとか、欲を言えば40:20PR熱電対(+側 Pt-Rh 40%、JIS規格外)を使っての指輪作成などは可能でしょうか?
また仮に可能だった場合に、ざっくりの価格としてどの程度になりそうか…というところも合わせてお伺いできますと大変幸甚です。
(特に気になるのはロジウムそのものの価格が異様に高いことですが、Rh 40%になると相当硬そうなので鍛造ができないとかも出てくるのか、等々色々あるかと予想はしております)
非常にややこしいお問い合わせとなってしまい申し訳ないですが、どうぞよろしくお願いいたします。”
という、お問い合わせをいただきまして、お作りさせていただいた、ロジウム割プラチナの結婚指輪です。
まず、これまでの制作履歴から、ロジウムの添加量はどこまで増やしても、リングとして成り立つのか?という点で、見立てをお伝えさせていただき、
そこからは、ロジウム白金合金を熱電対として扱っている商社さんに数社お声掛けさせていただいて、現物を手元に置いているところを見つけ、手触り曲げ心地などをヒアリングする中で、ロジウム20%合金ならば形にできるのではという手応えを得ました。
そして、熔解、鍛造を経て、それらの工程も初めての試みなので、最大限に気を遣いましたが、形にすることができました。
こういう挑戦の連続こそが、TOKYO DIAMONDなのだと、改めて誇りに思います^^
白金-20w%ロジウムの熱電対を取り寄せた 地金を熔解して、ローラー鍛造したところ
☆お客さまのコメント
「廣瀬様
お世話になっております、●●です。
お返事遅くなり失礼いたしました、こちらこそありがとうございました。
本日無事に入籍の手続きを終えることができました。入籍日までに間に合わせていただき、大変感謝しております。
指輪の写真ですが、本日改めて撮り直したものがございましたので何点かお送りいたします。
以上、よろしくお願いします。」



リング内周にはブルーダイヤモンドφ1.3mmを石留め
¥313,500(税・送料込み)
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プラチナの指輪は、他にもこちらから多くのバリエーションをご覧いただけます。
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タグ:ロジウム割プラチナ
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