タンタルの指輪のお手入れの方法

金属アレルギーの心配がない金属素材であるタンタル。

温泉や洗剤などでも美しい黒色が変色することがなく、しかも硬くて丈夫な素材なので、基本的にずっと着けたままでメンテナンスフリーなのですが、お手入れの仕方を知りたいという方もいらっしゃるかと思います。

そこで、今日は、タンタルの指輪のお手入れについて、やってはいけない事があるのか?なども含めて網羅的にまとめておきたいと思います。

ハフニウムの指輪も、タンタルの指輪とお手入れの方法は共通なので、併せて参考にしてみてください。


お手入れの方法は大きく3つ

1.洗浄

2.再研磨(磨き直し)

3.サイズ直し


指輪のお手入れやメンテナンスといった場合に、この3つが挙げられます。

実際に、ご相談をお受けする場合も、この3つで、ほとんど全てを網羅しているかと思います。

1つずつ説明してゆきたいと思います。


1.タンタルの指輪の洗浄につきまして

タンタル素材は汚れも付きづらく、基本的には、指輪をつけたままでお風呂に入るだけで、ほとんどの汚れは落ちてしまいます。

もちろん、耐食性が全物質中で最高レベルの金属素材なので、温泉や入浴剤の影響で、変色やくすみが起きてしまうこともありません。

ただ、ダイヤモンドなどの石が留められている場合は、油脂がダイヤモンドに付着して、輝きを鈍らせてしまうことがあります。また石留め周辺の入り組んだ部分の汚れが気になる場合があります。

そんな時は、中性洗剤を使うことをお勧めします。商品名で言うとマジックリンなどの家庭用の洗剤などで十分です。

またそれ以外のどんな洗剤(アルカリ洗剤、酸性の洗剤)であっても、タンタルが変色したりするようなことはありません。ただ留められた石の種類によってはアルカリ洗剤などで溶けてしまうものもあるので、中性洗剤が無難だと思います。

カップにマジックリンを5プッシュ程度入れて、そこに沸騰した熱湯を50ccほど注ぎ入れます。この中に指輪を浸けて2〜3分待つだけです。あとは洗剤が残らないように流水ですすげばOKです。


2.タンタルの指輪の再研磨(磨き直し)につきまして

タンタルの指輪表面についたキズは、小さなキズならコンパウンドや研磨剤で、研磨剤で消えない大きめのキズはサンドペーパーを用いて研磨することが可能です。

宝飾品用のクロス(シルバークロスなど、研磨剤が入っているもの)を使って磨いていただくことも可能ですが、鍛造で仕上げた弊社の鍛造タンタルはシルバーに比べて2〜3倍の硬度があるので、なかなか根気がいる作業になると思います。

商品名で言うと、ピカールという金属用の研磨剤をクロスに付けて磨くと、研磨の効率が良くなります。

サンドペーパーをかける場合は、いきなり粗い番手を当てると、大きく研磨されてしまうこともありますので、1000〜1200番あたりから始めて、それでも取りきれないキズがあるようでしたら800番、400番、240番などより粗い番手を当てるというような順番が良いかと思います。

自宅で簡単にピカピカに指輪を磨く方法について、工房で動画を撮ってみましたので、ご紹介したいと思います。

3分ちょっとの動画ですので、どうぞご覧ください。


そして、もし万が一、ご自身でやってみて、うまくいかなかった時は、

弊社のほうでお預かりしてリカバリーすることも可能ですので、お気軽にご連絡ください。
(ご購入者様には、リング一本あたり10,000円で、磨き直しを永年保証で承っております。)


3.タンタルの指輪のサイズ直しにつきまして

タンタルの指輪は、溶接ができないので、特殊な鍛造加工を用いてサイズ修正を行ないます。

弊社独自で開発した特殊な鍛造加工を用いると、タンタルの指輪はサイズ拡張・サイズ縮小ともにプラスマイナス3号程度は簡単に変更が可能です。

ただし、デザインによっては、サイズ修正の分量が限られる場合がありますので、ご相談ください。

ご購入者様には、リング一本あたり10,000円で、サイズ修正を永年保証で承っております。
(お渡しから一年以内は、無償でサイズ修正を承っております)


タンタルの指輪のお手入れの扱いについて、やってはいけないことは、基本的にありません。

薬品で変色や腐食が起きてしまうようなこともありませんし、鍛造で丈夫に仕上げられたものは壊れてしまうほどの損傷も、ほとんど起こり得ないと思います。

良い素材を選ぶことは、長持ちにもつながり、メンタナンスの手間も掛からず末長く着用いただけます。どうぞ、ご参考にされてください。



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