鍛造性のいいタンタルと、切削性のいいハフニウム・素材違いのペアリング
妻が金属アレルギーのため、アレルギーフリーの指輪が欲しいと思っておりました。そんな折、知人に御社を紹介され、レアメタルへの造詣に富む御社のWebサイトを拝見し、是非ともペアリングの作製をお願いしたいと思いました。今のところ、タンタルの指輪とハフニウムの指輪のペア、両方とも幅は2mm 、2人の名前入りがいいと考えております。サイズに関してはよくわかっておらず、アドバイスを頂きながら決めさせていただきたいです。代官山でのお打ち合わせは、2/28(月)が第1希望、3/7(月)が第2希望なのですが、いかがでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。
という、お問い合わせをいただきまして、お作りさせていただいたペアリングです。
お打ち合わせにお越しになり、お話をお伺いすると、研究者仲間であるご友人が以前に弊社でニオブの指輪をお作りになられ、話題の中でレアメタルの指輪作りについてお話をお聞きになられたとのことでした。
サイズも、指輪の幅も、おふたりのリングは全く同じ。素材だけ変えて、男性リングは黒く渋さのあるタンタルで、女性リングは明るい輝きのハフニウムでお作りしています。
弊社のオーダーメイドは、制作の途中の段階を、写真画像付きで報告させていただきながら進めさせていただいております。
そんな中で、ハフニウムとタンタルで、切り出した形状が違うことをご質問いただきました。
タンタルとハフニウムとで切り出した材料形状が異なるのは、それぞれ、鍛造加工の特性と、切削加工の特性が異なるためです。
タンタルは鍛造はしやすく切削はしづらく、一方でハフニウムは切削がしやすいため、狙った形状や鍛造による十分な加工硬化を得るために、初期の切り出し形状を選んでいます。
そんな成り立ちも、それぞれ工夫を凝らした素材違いのペアリング。
世界でたった1組のオーダーメイドリングとして丁寧にお作りさせていただきました。
男性リング(左):タンタル、幅2.8mm
女性リング(右):ハフニウム、幅2.8mm
ペアで¥358,600(税・送料込み)
指輪のご注文の方法は、こちらをご覧ください。
→ https://tokyo-diamond.jp/order/
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タグ:リング, 男性リングと女性リングで別の素材
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