イリジウム100×プラチナ900 メビウスのペアリング
はじめまして。つくば在住で、
近く結婚を控えております。式は来年を予定しています。
Pt-Ir 合金(Ir 10〜20%)で指輪を作れないか考えていたところ、
ウェブで代官山指輪工房を知り、ご連絡いたしました。
当方、研究職をしているのですが、これがある分野で定番の合金で、
多少の思い入れがあるのです。
というお問い合わせをいただきまして、代官山までお打ち合わせにお越しになり、イリジウム割プラチナ(Pt900×Ir100)で制作した結婚指輪です。
プラチナに、イリジウムを添加して硬度を上げたプラチナ×イリジウム合金は、もっとも安定で酸化しづらく不変の物質として、重さの基準になる「キログラム原器」に用いられていることは有名ですが、
研究職をされているこちらの旦那さまは、STM という結晶表面の原子を観察できる顕微鏡の、原子をなぞる「探針」としても用いられている、このプラチナ×イリジウム合金に思い入れが深く、金属素材を組成からオーダーできる当方を見つけていただいたとのことでした。
そんなプラチナ×イリジウム合金を、溶かして延べ棒に加工し、丸めてロウ付けし、そこから更に鍛造加工を行ない叩き締めることによって素材の硬度を上げ、メビウスの輪のデザインを削り出して仕上げています。
イリジウムとプラチナの2元合金は、鋳造仕上がりではそれほど硬度が上がらないので、各社別の金属を混ぜて(例えばルテニウムなどを混ぜて)硬度をコントロールしていますが、弊社では強い冷間鍛造を施して、そのまま焼き鈍しをを入れない「冷間鍛造上がり」で制作しているため、イリジウムとプラチナの2元合金でなるべく丈夫に仕上げています。
長年の研究開発を行い、素材の特徴と冷間鍛造加工を熟知しているからこそ作ることができる、特殊な素材の特別な指輪です。
イリジウム割プラチナ合金は、一般的なパラジウム割プラチナ(Pt900×Pd100)よりも白い輝きが強く、金属アレルギーの心配が少ない素材でもあります。
☆お客さまのコメント
「このたびは美しい指輪を作っていただきどうもありがとうございました。
ブログに載っている制作過程も、
素材から形を削り出していく様子に臨場感があり、
たいへん興味深く拝見いたしました。
金属アレルギーの方々や変わった金属が好きな業界の方々に、
他に無い素敵な指輪を届けられることを期待しております。
今後とも廣瀬様のご活躍をお祈り申し上げます。」
イリジウム100×プラチナ900の指輪 メビウスの輪のデザイン
オーダーメイド(ペアで)幅3mm ¥340,000(税・送料込み)
指輪のご注文の方法は、こちらをご覧ください。
→ https://tokyo-diamond.jp/order/
イリジウム割プラチナの制作例は、他にもこちらからご覧いただけます。
→ https://tokyo-diamond.jp/category/new-creation/%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%81%e3%83%8a%e3%81%ae%e6%8c%87%e8%bc%aa/
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